目標に向かい進み続けるために、コンディショニング作り、そしてアスリート人生を設計できる方を、Think Athleteと定義。VENEXとしては、リカバリー環境のサポートにより、悔いのないアスリート生活、人生のサポートをすることを目指しています。
前編では、「結果さえ出せればいい」という結果至上主義から「何事もご機嫌に質高くやる」へと価値観が変わっていった富田宇宙選手。
後編では、競技を続けるために欠かせない「リカバリー」に焦点を当て、日々のコンディショニング、睡眠へのこだわり、そして競技に対する価値観などについて伺いました。

リカバリーの考え方と「睡眠の質」に対するこだわり
RLスタッフ:前編では、結果至上主義から「何事もご機嫌に質高くやる」へと価値観が変わっていったお話を伺いました。ここからは、競技を続けるうえで欠かせない「リカバリー」について伺います。富田選手にとって、リカバリーとはどんなものですか。
富田選手:私にとってのリカバリーのポイントは「食事と睡眠」です。特に睡眠の質を大切にしています。
現在は競技と仕事を両立する生活なので、睡眠時間に限界があります。1日10時間とか、好きなだけ寝るというアスリートもいますが、私の場合はそれができません。そうなると、いかに質を上げるかが鍵になります。ベッド、着るもの、睡眠前後の習慣など、しっかりこだわって、質を上げるための工夫を徹底しています。
VENEXとの出会いと「生活の一部」になった理由
RLスタッフ:その中の一つに、VENEXのリカバリーウェアもあるということでしょうか。
富田選手:そうですね。私にとっては、もう“生活の一部”になっているんです。わざわざ「取り入れる」というよりは、ずっと使ってきたので、自然に馴染んでいる。アンバサダーになる前からパジャマの棚はVENEXばかりですし、意識的に買う、使うではなく、「休む時はこれ」と決まっている感覚です。

RLスタッフ:ありがとうございます。富田選手にとっては生活の一部に当たり前にあるものなのですね。VENEXとの出会いについて教えてください。
富田選手:出会いは2015年くらいです。当時、毎日すごく疲れていたので、とにかく回復できるものを探していたところ、ビジネス誌で「産学官連携で開発された効率的な休養のためのウェア」という記事を読んで、「これは科学的根拠があって良さそう!」と思って買ったのがきっかけですね。
RLスタッフ:初めて着た時の印象はどうでしたか。
富田選手:まず着心地が違いました。肌に当たる縫い目部分への細かいこだわりや、切り替えしの位置の工夫によって、横になった時のリラックス感に明らかな違いを感じました。
10年以上使い続ける理由とお気に入りアイテム
RLスタッフ:10年以上使っていただいている富田選手のおすすめの商品はありますか。
富田選手:僕のおすすめは“ボディコンフォート”(腹巻)です。大学院時代、スポーツ生理学の先生が腹巻の重要性を語っていて。腸内環境がモチベーションを左右する、そして腸内環境を整えるためには腹巻が有効、とのことでした。それ以来、数少ない機能的な腹巻としてVENEXのボディコンフォートをずっと愛用しています。
RLスタッフ:ボディコンフォート、いいですよね。私もおすすめです!特に女性には冷え対策にも人気の商品です。
富田選手:適度に通気性のある生地へのこだわりや、縫製のクオリティなどが着心地の違いにつながっているように感じます。しかも近年、さらにレベルアップして、良くなっていますよね。
RLスタッフ:ありがとうございます。商品企画のスタッフも喜びます!
富田選手:見た目の話になりますが、“リカバリームーヴ”のTシャツも評判です。私は見えないのですが、何人もの人から「かっこいい、お洒落」などと言われます。
「Think Athlete」という考え方について
RLスタッフ:ありがとうございます。たくさん褒めていただいて励みになります。
今回の記事テーマでもあるVENEXが掲げる「Think Athlete」という考え方については、どう感じますか。
富田選手:試合で「結果を出す」だけではなく、なぜそれをやるのか、それが自分にとってどんな意味を持つのか、きちんと自分の中で言語化して大切にしている人のことだと思います。
アスリートとして私自身そうありたいですし、多くのアスリートがそうなることができれば、スポーツはもっと価値あるものになっていくはずです。
金メダルを獲って終わりではなく、それをどう社会に還元するか。
私は元からスポーツ選手だったわけではないので、「金メダルを獲った人がとにかく一番偉いんだろう」と一般論的に思っていました。ですが、自分がアスリートになってスポーツの世界に入ってからは、結果も含めて、その経験を何かに結びつけて社会で昇華させようと挑戦している人の取り組みにこそ大きな価値があると感じるようになりました。
パラ競泳を通して伝えたい「それぞれの一番」
RLスタッフ:今後の目標、水泳を通して富田さんが伝えたいことはありますか。
富田選手:まず目標は、今年10月に名古屋で開催されるアジアパラ大会ですね。出場種目全てで金メダルを獲得することを目指しています。
次に競技を通じて伝えたい事は、「みんなそれぞれに自分なりの一番を目指すことが大事」ということです。
パラ競泳には障害の程度や種類に応じて14の障害クラスがあります。ということは端的に言うと、1つの種目につき14人の金メダリストがいるわけです。例えば目が見えない人たちの一番、手足がない人たちの一番、といったように。
社会でも、背が低い人、高い人、勉強が得意な人、不得意な人、スポーツができる人、できない人。いろんな人がいます。現実にはそんなことお構いなしに競争しなければなりませんが、大切なのは、その順位で一喜一憂することではなく、それぞれが自分の特性の中で精いっぱいの力を発揮できたかどうか、またそれぞれが自身を成長させられたかどうか、ですよね。
パラ競泳における14個の金メダルは、そういったそれぞれの成長を評価することの重要性と、そこにすべてをかけて努力することの輝きをスポーツで表現するものではないかと思うんです。
「競争の勝ち負けは大事。そこにある努力や成長はもっと大事」という今の時代にこそ必要な価値観を、一人でも多くの人に伝えたい。この思いは私が水泳を続けていくための原動力の一つになっています。

RLスタッフ:最後に、みなさんへのメッセージをお願いします。
読者へのメッセージ
富田選手:私は水泳選手ですが、「誰かに勝ちたい」という気持ち以上に「活動を通して社会を良くしたい」という気持ちが強いです。スポーツパフォーマンスだけでなく、障害と向き合って生きる姿勢を見てもらったり、普段から発信しているメッセージを受け取ってもらって、みなさんが少しでもより自分らしく、ウェルに生きていくためのヒントになったら、それが一番嬉しいです。VENEXもそんな私の在り方の一部なので、私との接点をきっかけに手に取って感じてみてもらえたらと思います。
RLスタッフ:ありがとうございました。インタビューとても楽しかったです!
■Profile

富田宇宙(とみたうちゅう)
1989年熊本県生まれ。宇宙飛行士を目指して九州の名門、濟々黌高校に進学。
16歳のときに、失明に至る難病、網膜色素変性症が発覚する。大学、社会人と徐々に視力を失いながら、23歳でパラ競泳をはじめ、現在は世界大会で活躍するパラ競泳選手である。
〈主な成績〉
2021年:
東京2020パラリンピック競技大会(日本)
400m自由形、100mバタフライ 銀メダル
200m個人メドレー 銅メダル
2022年:
マデイラ2022WPS世界選手権(ポルトガル)
100m自由形 銀メダル
100mバタフライ、200m個人メドレー、400m自由形 銅メダル
2023年:
マンチェスター2023WPS世界選手権(イギリス) 100mバタフライ 銅メダル
杭州2022アジアパラ競技大会(中国)200m個人メドレー、400m自由形 金メダル
100m自由形、100mバタフライ銀メダル
2024年:
パリ2024パラリンピック競技大会(フランス)
400m自由形、100mバタフライ 銅メダル
2025年:
シンガポール2025WPS世界選手権(シンガポール)
400m自由形 銀メダル