VENEX ambassador 丸山香織選手 東京2025デフリンピックでシュートを放つ(©東京都)

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音のないコートで世界一に―デフバスケ日本代表・丸山香織選手が語る金メダルの先

東京2025デフリンピックで金メダルを獲得したデフバスケットボール日本代表・丸山香織選手にインタビュー。音のないコートならではの魅力、金メダル獲得の瞬間と反響、慣れない環境で支えになったリカバリー、そしてこれからの目標を伺いました。

「体育館に入ると、聴者のバスケは、声援やたくさんの言葉が飛び交い、いろいろな音が鳴っています。でもデフ(ろう者)のバスケは体育館に入ったらボールの跳ねる音とバッシュの音だけなんです。コミュニケーションは、手話やサインを決めてプレーしているので、視覚で楽しめる静かなバスケです。ぜひ音のないバスケを体験していただきたいです。」

そうデフバスケの魅力を語ってくれたのは、昨年行われた東京2025デフリンピックで金メダルを獲得した、デフバスケットボール日本代表・丸山香織選手。
今回は、その競技の魅力とともに、競技の先にある想いについてお話を伺いました。

【Think Athleteインタビュー】デフバスケットボール 丸山香織選手Vol.1 「手話やサインを決めてプレーする、デフバスケの魅力」venex-j.co.jp

音のないコートで感じた、デフバスケならではの魅力

VENEXスタッフが実際に予選の試合を観戦して、まず驚いたのは体育館の空気でした。
試合中、音がないから盛り上がりに欠けるのでは、と予想していましたが、実際そんなことは全くありませんでした。
日本で初めて開催されるこの大会で日本代表を応援しようと、ろう者の方も聴者の方もたくさん応援にかけつけ盛り上がりを見せていました。
そしてコート上でプレーする選手たちの間で、アイコンタクトやジェスチャーで連携を取り合っています。
「聞こえない掛け声が飛び交っている」
と感じる程、言語以外のコミュニケーションと緊張感で、あふれていました。

満員の観客が見守る中、ジャンプシュートを放つ丸山香織選手(©東京都)

東京2025デフリンピック、金メダル獲得のその瞬間

東京2025デフリンピックで、日本代表として出場した丸山選手。
世界各国から集まったトップレベルのデフアスリートたちと戦い抜き、決勝戦ではアメリカ代表との手に汗握る接戦を65-64で制し、金メダルを獲得しました。
コート上では、身長168cmながらパワーフォワードを主戦場に、状況に応じてセンターも務めるなど、攻守の要としてチームを支える存在として活躍しました。
「ゴール下で体を張るプレー、リバウンド、ドライブ、3ポイントシュートなど、相手の状況に応じて得点を取ることが自分らしいスタイル」と語る通り、オールラウンドなプレーでチームに貢献しました。

金メダル獲得後、日の丸を掲げて喜ぶデフバスケットボール女子日本代表の選手とスタッフ(©東京都)

金メダル獲得後、想像以上だった“反響”
―周囲の反応はいかがでしたか?

「学校関係の方やメディアから声をかけていただくことが増えました。
正直、想像していたよりも応援してくれている方が多くて驚きましたね」
大会をきっかけに、『デフリンピック』という言葉を知った人も増えたと感じているそうです。


「知ってもらうこと」から、その先へ
―注目が集まる中で、感じていることはありますか?

「デフリンピックを知ってもらえたこと自体は、すごくうれしいです。
でも、デフリンピックを知っている=聴覚障害者のことを理解している、というわけではないと思っています。」
東京大会で終わりではなく、これからも継続的に知ってもらうことが大切。
丸山選手は、『競技を通じて社会との接点を広げていく必要性』を強く感じていると話します。


次に見据える舞台と、これからの目標
―今後の目標を教えてください

「3年後のギリシャデフリンピックはもちろんですが、その前に1年後のアジア大会で、また日本代表に選ばれることが一つの目標です」
常に次の舞台を見据え、挑戦は続いていきます。


競技の枠を超えて、伝えていきたいこと
―競技以外で取り組んでいきたいことはありますか?

「講演会などを通して、デフアスリートのことや、聴覚障害者が社会に参加していくための活動もしていきたいです」
競技の結果だけでなく、その背景や想いを伝えることも、丸山選手にとって大切な役割の一つです。

小学校の体育館で「デフバスケってどんなスポーツ?」をテーマに児童へ向けて講演する丸山香織選手

慣れない環境の中で支えになったリカバリー
―デフリンピック期間中のコンディションはいかがでしたか?

「選手村での生活は、普段慣れている家とは違い、集団生活でもあったので大変に感じることもありました。
その中で、VENEXのリフレッシュシリーズを着ると、温かい着心地に精神的にも助けられました」
また、デフアスリートならではの疲労についても教えてくれました。
「目を酷使するので、目の疲れから肩が凝って、体全体が重く感じることが多いです。
そんな時は、アイマスクもおすすめです。また、リカバリーウェアで“休むスイッチ”を入れることの大切さは、日々実感しています」


静かなコートから、未来へ

音のないコートで繰り広げられる、視覚でつながるバスケットボール。
その先には、競技の魅力だけでなく、社会とつながっていくための大切なメッセージがありました。
金メダルはゴールではなく、次の挑戦への通過点。
丸山香織選手の歩みは、これからも続いていきます。
今回、初めてデフバスケの試合を観戦し、
「静かなスポーツの迫力」を肌で感じました。
この記事が、デフバスケや丸山選手を知る入口になれば嬉しいです。

丸山選手、改めて金メダルおめでとうございます!
VENEX一同、これからも応援しています。

取材後、VENEXスタッフと花束を持って記念撮影する丸山香織選手

【丸山香織選手 Instagram】

Instagram の投稿を見るinstagram.com

📌VENEX公式サイトでは、アンバサダーの“生きた言葉”とともに、競技や背景、挑戦のストーリーをお届けする「VENEX Recovery Lab Magazine」を運営しています。ぜひあわせてご覧ください。

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